⑩ なにかしらよくわからなかったが、それはうたごえのようでした。
 中国人たちは、うえても、殺されても、骨と皮とのからだののどから、むねから、低く力強くうたをうたっていたのです。
 
 たて どれいとなるな人民
 人民の血で きずこう万里の長城
 中華民族 いま危機にあり
 おたけびあげよ
 たて たて たて 
            (義勇軍行進曲)
 
 
そして、そのうたを町の人たちにおしえてくれました。
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