⑬ ぼうどうのようすは、朝鮮人のあいだにも伝わったが、朝鮮人がぼうどうに加わることをおそれた憲兵隊は、分けて坑内におしいれ、その入口には機関銃をもってたちふさがった。
また、将校たちは
「武器を持った命知らずだぞ!」
「身のほどしらねえチャンコロめ!」
「ぶっころせ!」
憲兵隊、警察、消防団、在郷軍人をかり集めて中国人をおいかけた。
はげしいたたかいが続けられ、骨がらみになってもハガネのようになってたたかう中国人のまえに、警察や在郷軍人はたじろいだ。
しかし、あおりたてられた工夫たちは竹やりをもってちゅうごくじんたちにせまっていきました。ここに働くもの同士のもっともかなしいたたかい
が続けられたのです。