いしぶみ
       発行  2024.10.28  No147

    花岡の地・日中不再戦友好碑をまもる会   機関紙
戦争の被害と加害について
80周年を前に
富樫 康雄
 被害について語られるということは当然のことながら加害があるということである。
 アジア・太平洋戦争では
日本の加害責任が大きく問われるはずが、話題になるのはヒロシマ、長崎、空襲など、もっぱら被害に限られているように思う。たまに太平洋諸島での日本軍の蛮行、国内外の捕虜に対する虐待、過酷な労働などが耳に入るが、それに含まれる中国人、朝鮮人についても多くの事業所がありながら花岡(鹿島組事業所)など限られたところが知られているだけである。
 私たちが戦争の実態を把握するためにはまず、加害、加担、被害があること、それらのくわしい実態を知ることが大切であること。それらの詳しい資料とそれを裏付ける語りや手記をそろえることができればと思う。2020年代に入り、さすがに体験者は少数になり、間接体験者も老齢気に入るなど、困難になってきている。80歳~90歳の年代の人から聞き取りを急がねばならなくなってきている。
 「まもる会」では花岡事件『四十周年記念誌』『五十週年記念誌』『六十週年記念誌』『七十周年記念誌』を編み、十分とは言えないが取り組みの記録を残してきた。
 来年80周年を迎えるがこれから急いでその構想を煉る必要があるのでは。
2024年 案内活動と諸活動
 4月22日  京都歴教協 大八木さん一行4名                 (庄司)
 6月26日  高橋夏美さん(山梨:大学3年)と母親               (庄司)
 7月27日  一戸葉子さん(仙台市)家族5名                 (庄司)
 8月22日  秋田大学学生(外池教授引率))一行12名   (齋藤、畠山、庄司)
 8月25日  新婦人大館「原爆の絵・平和の集い)北地区コミュニティセンター
                             (24日展示準備参加:齋藤、庄司)
 9月22日 在日「平和統一聯合」EPU秋田 代表:申殷子さん一行50名
       「七ツ館弔魂碑」「七ツ館事件」犠牲者慰霊際を行う    
 
      茶谷十六氏が講話                        (庄司参加)