No.137 発行 2021.7.12
花岡の地・日中不再戦友好碑をまもる会 機関紙
花岡事件76周年
71回目の慰霊祭 6・30
信正寺の3代にわたるご住職が中国人殉難者を日夜ご供養なさった本堂で、その証とも言えるご位牌に手を合わせ不再戦、友好・平和の誓いを新たにしました。
2年続けての規模縮小でしたがその分、ご紹介したお名前や団体が13もありました。お礼を申し上げます。
いしぶみ
友好碑を囲んでの「不再戦友好碑の集い」は瀬尾啓示理事の司会ですすめられました。石田寛さん、池田佳代子さん、松竹伸幸さん、木村聡さんたち10人から感想やら、平和への思い、決意が語られました。
参加した30人は「殉難者供養塔」と日本人11人、朝鮮人11人が犠牲になった「七ツ館弔魂碑」にお参り、献花しました。
献花のお花は今年も奏稔、幸子夫妻と山木敏子さんが丹精込めて育てたきれいなお花をいっぱい頂きました。
日中不再戦友好碑
たくさんのメッセージ ありがとうございました
メッセージは日中友好協会、東京・渡邊澄子先生、栃木・那須が原9条の会、秋田市平和委員会風間幸蔵さん、秋田県・湯沢市9条の会鈴木甚郎さんからもいただきましたが「いしぶみ」ではつぎの1点だけ紹介させてもらいます。
メッセージ
中国の地より鹿島組による中国人犠牲者419名のご冥福をあらためてお祈りいたします。遠く離れていますが二度と過ちを繰り返さないという皆さんの強い思いにつながっていたいと願っています。
今年の4月上旬、中国中央テレビ局(CCTV)が強制連行を題材にした5回連続のドキュメンタリー番組を放映しました。
花岡関連では田中宏氏、林伯耀氏ら「平和記念館」側の取り組みが紹介され、それによって問題は解決に向かっていったという構成になっていました。他方で最終回は耿諄氏や「尊厳」の著者旻子(みんず)氏、康健弁護士らの証言が中心になっていました。いずれも「鹿島花岡和解」が被害者原告の要求に反する内容になっていることを指摘しています。
放送後、菅健強教授(国際法、日本留学経験あり)のコメントが核心をついていました。「この番組は中国のテレビメディアがはじめて、花岡和解が法的な謝罪や責任に基づく和解ではないというマイナスの側面に触れた。その点に意義がある」と述べています。
今後、信正寺やまもる会の長年の取り組みや貢献、さらには石飛仁さんらの取り組みも視野に入れた番組が制作されることを願っています。それが花岡事件をめぐる戦後市民の反省的・平和的取り組みを正しく歴史に残すことだからです。
来年はきっと信正寺で再開できますことを…。
2021年6月30日 明治学院大学 石田隆至(現在中国在住)
張 宏 波
大館市慰霊式
30日当日、午前中、十瀬野墓地公園で行われ、「まもる会」からは、伊藤保理事 が代表として参列しました。式も規模を縮小し、県内12団体から代表かく1名が参加 しています。
『花岡の心を受け継ぐ~大館市が中国人犠牲者を慰霊し続ける理由』(池田香代子著 かもがわ出版 1,800円+税)