No.128号  花岡の地・日中不再戦友好碑をまもる会 機関紙
 花岡事件73周年
 1951年から始まった慰霊の集いも68回目を迎えます。しかし、強制連行のうえ過酷な労働を強いた日本政府、そして鹿島、同和鉱業(当時)含む35企業はその責任を全うしておりません。その不当を強く、広く訴えながら二度とこのような事件を繰り返さない誓いを新たにしたいと思います。

  日 時   2018年6月30日(土)午後1:30~4:30(予定)
  ところ   秋田県大館市花岡町  「信正寺」他
         ※友人、知人をお誘いのうえ、どうかご参加ください。
 学生・院生による事業実践「花岡事件」
       ―「秋田大学社会科教育」外池研究室―
 外池研究室では2003年、2010年、2016年の3回におよぶ「花岡フィールドワークを実施し、それをもとに2005年は秋田大学附属中学2年、田沢湖町立(現仙北市)神代中学3年を対象に、花岡事件を題材に授業化をしている。
 2016年のフィールドワークは、3大学(秋田大学外池研究室、岩手大学今野研究室、弘前大学小瑶研究室)、中国からの留学生、中国人研究者による共同の、内外の注目する学習・研究の場ともなった。
 2017年、秋大附小6年、同附中3年の授業実践は前年の学習・研究を踏まえたものであった。詳細は外池智秋大教授の研究成果報告書「継承的アーカイブの活用と次世代の平和教育の構築」(P233~282)を。また附中3年の授業記録の一部は受業者の4人のがくせいが、月間「歴史地理教育」(歴教協)5月号に「花岡事件から『和解』について考える」を寄稿している。
 昨年は中国人強制連行を政府が実行に移した閣議決定(1942)から75周年でした。今年は「日中平和友好条約」締結40周年にあたります。それを記念した取り組みが各地で行われています。慰霊・追悼行事は花岡をはじめ北海道、山形、群馬、栃木、新潟、愛知、兵庫、愛媛、福岡、熊本、宮崎でかいさいされています(いずれも継続)。慰
 
 体調が思わしくない奥山代表の退任による次のような新理事会・事務局体制になりました。これまで以上のご支援、ご協力をお願いします。
<顧問>   蔦谷達元  奥山昭五
<代表>   富樫康雄
<理事長>  佐藤守
<理事>   伊藤保  小池健  齋藤光雄  庄司時二  瀬尾啓示
         関昭文  蔦谷達徳  野呂勝也  日景教充  向井章
         渡部豊彦
<事務局(兼 案内サークル)>
  事務局長 庄司時二
     次長 齋藤光雄
 
奥山昭五さん・・・ほんとうにご苦労様でした。今後も何かと相談、ご指導によろしく。
 奥山さんは1982年、初代武田武雄先生が死去された後を引き継ぎ、36年間代表として奮闘してこられました。その間、「強制連行の背景」「GHQ文書の分析」「遺骨発掘・送還」「慰霊実行委員の経過」「日中不再戦友好碑の建立」等についてたんねんに調べ、その結果を「花岡事件50周年」「同60周年」記念誌に「調査研究報告」としてまとめました。それは強制連行、強制労働の典型とされる花岡事件の一級の資料として特筆されるものです。
        瀬尾啓示  富樫康雄
「まもる会」の新理事会
霊、追悼 行事は強制連行事件の全面解決を求める世論を高めるうえでも重要な取り組みです。
 中国人強制連行事件――各地で殉難者の慰霊・追悼行事
 4月18日(水)、京都・日中友好協会の成田光雄さん
 京都嵐山の日中不再戦友好碑建立や文化大革命と京都のうけとめなど興味深いお話を聞くことが出来ました。
 あっちこちの沢には残雪があり、目立
ったのは“注意 ‼ クマ出没”の看板。滝の沢友好碑入口、信正寺境内、十瀬野にも。ちなみに大館市内で花岡の目撃情報が一番多いそうです。
今年初めてのフィールドワーク
  いしぶみ