フィールドワーク 花岡事件
 大学院生が花岡事件を学ぶ 
 フィールドワークの出発点は、今まで大館に近い地点から順に巡っていましたが、今回は花岡町の真ん中にある鳥潟会館だったので、時系列の巡り方にちょっと変えてみました。花岡事件に関する遺跡、史跡を時系列的で巡ったら、花岡事件の全体像とその後の慰霊、継承運動がどのように進められていったか理解してもらえる
 秋田大学大学院生と教員一行31名(代表 鎌田信:同大学教育文化学部附属教職高度化センター長)が、大館市の特色ある教育活動を学び、花岡事件のフィールドワークを行うために訪れました。1日目は(5日)は、大館市立城南小学校で授業参観、学校運営方針、市全体の取り組みについて理解を深めました。2日目(6日)は、「日中不再戦友好碑をまもる会」の会員の案内で遺跡をめぐりました。その日、花岡事件の教材化をすすめ、実践的授業に取り組んでいる秋大の外池教授も同行しました。
中国人殉難者供養塔
ようにしたかったからです。でも、短時間の案内だったので事実の説明だけに終始し、内容の薄いものになってしまった感がありました。
 「友好碑」には時間の関係と車の事情により現地に行くことが出来ず、旧滝ノ沢ダムの堤防からの説明で終わりました。

・ガイド(庄司)
 このフィールドワークで、中国人が、どんな思いで過ごしてきたか、自分たちの仕事に対する思いとか、中国人同士の関係とか、そういう中国人の思いもぜひくみ取ってほしいと思います。
・大学院生の感想
① 名前と概要は知っていたんですけれども、実際に起きた場所とか石碑とかを見たことがなく、改めて見て、現地の方に説明してもらって、風化させちゃいけない歴史だなというのを深く感じました。
②  実際にその場に行って、中国人労働者がどういう思いでそこで暮らしていたのか、どういう被害を受けたのかっていうのを肌で感じながらお話を聞くことができたので、実際に子どもたちに平和とか戦争について教えるってなったときに、すごい生きる体験をできたなというふうに思いました。
・ナレーション
 戦争の記憶と平和の尊さをいかにして語り継いでいくか、学生たちは現地での学びを今後の研究や教材づくりに生かしていくことにしています。
(10月6日ABSTVニュースEVERY「大学院生が学ぶ花岡事件」より)